あまくて にがい

「好き」って言って 他に何もいらないから

伊豆大島で不思議な体験をした話

※この記事には完全個人主観の『スピリチュアルな話』が含まれます。

「はいはい偶然偶然ww」「科学的にこういう現象だからwww」などと思われる方は、そっとブラウザバックをするか、最後まで覗いてしまっても優しい気持ちで猫をなでながらクッキー&クリームのアイスを食べて忘れてください。

 

 

 

先日、伊豆大島に行ってきました。

友人はみな知っているしブログでも何度か書いたことがあるのですが、私は鹿児島県の奄美大島出身で、同じ大島つながりということで…という理由ではなく、単純に大学時代の友人が仕事の都合で短期移住しており、「さみしいから会いに来いよ!」といわれたので「ええで。」と二つ返事で決まったのでした。

とはいえ私は南の島で生まれながらマリンスポーツはできないし海にはいかないし夏は苦手だし、友人でも住んでなければおそらく行くこともなかったでしょう。貴重な経験をくれた友人に感謝しつつ、大学の同級生に声を掛けたらなんと5人も集まってプチ団体旅行状態になりました。

土曜の朝8時集合で竹芝から出るジェット船にて出発。悪天候だったため「船長判断で東京に戻る可能性があります。」とアナウンスがあったものの、無事島に上陸。

はじめに行ったカフェでは常連のおばあさんにおすすめの博物館を聞いたり、喫煙所では同じ船で来たであろう伊豆大島プロお兄さんと談笑でき、おすすめのお土産や購入できるスーパー、ほかにもいろんなお話が聞けたりして、到着早々島にいる方々の良さを体感したりしました。

で、実は友人達に声をかけた当初は大島在住者含め8人予定だったので(結局諸事情で2人欠席の6人)、交通班と観光班と宿泊班に分かれて計画を立てており、1泊2日のスケジュールは各々行きたいと伝えていた場所を加味して観光班がしっかり組んでくれておりました。

1日目は動物園に行った後、その近くにある神社に寄ってから椿油絞りの体験に向かうはずだったのですが、初手の動物園がいろんな意味で面白すぎてはしゃぎすぎてしまい、椿油の予約時間に間に合わなくなりそうになってしまったので、神社を断念することに。

断念というか、神社に行きたいといってたの私ぐらいで、しかも私も「御朱印集めてるからお参りついでに記念にもらえたらいいな~」ぐらいの気持ちだったので、大島在住の友人から「社務所があるような神社ではなく本当に小さい」といわれ、じゃあまあいいか!とあっけなく飛ばした感じでした。

 

そんな1日目を終えて、2日目は有名な地層断面を見れる場所から海岸へ。

海岸でひとしきり潮風を浴びて夏を体感して駐車場に戻るとき、目の前を1匹のアオスジアゲハは飛んでいきました。

虫が死ぬほど苦手な友人が叫びながら逃げたので、「私のおばあちゃんの化身なんだから優しくして~w」と笑って言ってたんですが。

3年ぐらい前に家族で兵庫の城崎温泉に行った帰り、大阪駅に着いたとたんホームで私の背後から1匹のアオスジアゲハが飛んで行ったことがあって、祖母にゆかりのある旅だったため、それ以来我が家ではアオスジアゲハはおばあちゃんかもという空気になっています。(詳しくはこの記事参照:城崎温泉めっちゃいいぞって話 - あまくて にがい

その後の予定をこなした後で、絶妙に時間が余ってしまい、どうしようかと昼食中に話し合っていたら「昨日行かなかった神社に行く?」と誰かが提案しました。

ただ、港やこれからの予定とは反対側になってしまうので申し訳ないなと思っていたら、「どうせ時間余ってるんだし、車だしいいじゃん。」とみんな賛同してくれて、結局向かうことに。

今回の旅は3人ずつで在住者の車とレンタカーに分かれ、私が在住者の車についてレンタカーを運転する形だったんですが、神社に向かう途中の道がマジで千と千尋の冒頭の山道みたいになっていくので(いや舗装はされてはいるが苔がすごい)、同乗者で「千と千尋やん…名前取られる…ww」とか笑いながら着いたんですけど。

友人が車を止めたのは神社の入り口らしき道の横。駐車場すらなく、しかも周りの生活音すらなく、非常に不思議な空間がそこにはありました。

石垣に囲まれたちょっとした舞台のような高さのある杉の森。その周りを車が2台ギリギリ通れるぐらいの道があって、正面に鳥居。

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鳥居をくぐると、獣道のようなそうでもないような、一本の参道が伸びているだけ。

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奥に行けば行くほど段々と木の根っこに邪魔されまっすぐ歩けなくなる道をみんなで恐る恐る進み、しばらくすると急に本殿が現れました。進んできた道の右側に気に隠れて建っているのでマジで急に現れる。

「おおー…」と思わず言ってしまったほど、荘厳な雰囲気。手前の手水場らしきものは柄杓が折れてるし水はおそらく雨水で使えそうもないし、全体的にさびれているようにも見えなくないんですが、周りの音は何もなく、聞こえるのは揺れる木々と私たちの声だけ。ところどころ差し込む日の光がキラキラしていて、とても幻想的で素敵な場所でした。

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それぞれお賽銭を投げ込んでお参りをして、みんな来た道を戻る中。なぜか私、どうしても名残惜しくて。「もうちょっとここにいたい。もう少しだけ見ていたい。」と思いながらも次の予定があるのも事実なので、1歩進んでは振り返り、また進んでは振り返り…とノロノロと出口に向かっていました。

それに気づいた友人が、「インスタ映えっぽい!」と私を遠目で撮影し始めたので、そこでふと我に返り「どや?どや?こんな感じか?」とポーズをとって、さっきまでの気持ちはどこへやら、スタスタスタ~っと出口に向かいました。

ちなみにみんな優しいので出口で四つ葉のクローバー探して暇つぶしてくれてたww

そのあと予定していた観光ルートに戻り、最後にレンタカーのガソリンも入れて港に戻ろうか、というときに友人が「え!?」と騒ぎ出したので、車に虫でも入ってきたのかと思ってたんですが、「後でゆっくり見せるから」と。

車を返して港の近くで船を待つ間に見せられた写真がこちら。

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(念のため私の姿にモザイクと、転載防止の文字入れてますがそれ以外は無加工)

先に書いた、あの「インスタ映えっぽい!」の時の写真です。

めちゃくちゃびっくりしたけどすごくきれいで、みんなで「こんなことあるんだね…」と驚きながらも私は「おばあちゃんかもしれん!」「いや前世の巫女の力かも」など適当いってました。

実はこの話をしている時、海岸で出会ったアオスジアゲハのことなんてすっかり忘れていたのでこれに関しては適当だったのですが(笑)、記事を書くにあたり思い出して「そういやおばあちゃんじゃん!やっぱり!」と思った次第です。

後日調べたところ、この現象はゴースト・フレアといって逆光に向かって写真を撮るとまれに起こる現象とのこと。で、スピリチュアル的な意味で捉えると神様もしくはご先祖様が見守ってることの表れだそうです。お、いいぞいいぞ。辻褄合ってるw

前のアオスジアゲハの時も言ったんですけど、こういうオカルト?スピリチュアル?な話ってめちゃくちゃ信用したいのに、偶然って言われてしまえばそれまでで、今回の現象は物理的に起こっているので科学で証明できてしまうし、死人に口なしで死んでから生き返る人はいないし、私は前世の記憶を持っていないし、だから本当はめちゃくちゃ信じたいのに今ひとつ信じきれない…という私の定説なんですけど、やっぱり今回も都合がいいので信じようと思いますww

 

でもあの時……名残惜しくて帰りたくない気持ちはなんだったのか、と数日経った今でも考えます。もしあの時1人であそこに訪れていたら、私はどれぐらいあの場所に居たのかしら、とか。こう聞くと、ちょっと怖い話でもありますね。もしかしたら…持っていかれてたのかもしれないし?

 

自分でいうのもなんですが私は運がいいと思ってます。

今回も、こうして企画に賛同してくれてついてきた友人達との縁に恵まれてることは人生最大の幸運。10年前と何も変わらず、それぞれ結婚やら出産やら人生の一大イベントがあったとしても顔を合わせればまたあの頃に戻れるような、そんな友人達ばかりに囲まれて人生謳歌してる孫見れて、天国で笑ってくれてるといいけどね、祖母たちも。

だからたとえ、これが科学的に証明された名のついた現象の写真であっても私はいいことがあると思って待ち受けにしました。宝くじ当たりますように(最低)。

そしてこれを読んだあなたにも、幸せが訪れますように。宝くじ当たったらマージン5%ください。(もっと最低)

 

ちなみに余談ですが1日目の体験で絞った椿油、個人分と別で大量に余ったので持ち帰って夜ご飯のBBQで海鮮アヒージョ作ったんですが、最高に美味しかったです。ギリギリまでパン浸して食べてました。伊豆大島は人も食べ物も最高だった。

お読みいただきありがとうございました。