あまくて にがい

「好き」って言って 他に何もいらないから

城崎温泉めっちゃいいぞって話

先日、城崎温泉に行ってきました。

温泉好きな母と私。関東から行くなら箱根や伊豆、鬼怒川などなどたくさんの温泉地があるというのに、選んだのは城崎温泉兵庫県日本海沿いにあります。

何故城崎温泉を選んだか。そこには母の強い希望がありました。

「20歳ぐらいの頃、大阪で働いていた時におばあちゃんを連れて行ったのよ。今度は娘と一緒に行きたいの。」

人並に反抗期もありましたが、今では家族大好きな私。そんなお願いをされてしまっては行かない訳にはいきません。

会社に夏休みという形で有給を申請して1週間休みを取り、仕事を終えて即東京駅へ向かって新幹線で大阪へ。叔父さん宅へ1泊してから翌日の朝2時間半の特急に乗って、念願の城崎温泉へ。東京から行こうと思うとクッソ遠い。

2泊3日の半分が雨でしたが、名物の外湯巡りも5つ回れたし旅館のお風呂も貸し切りかと思うぐらい広くて静かだし、カニのシーズンではなかったのもあってか人もすごく多いというわけではなく非常に穏やかで、町の人も優しく有意義な旅でした。

滞在中、もうほぼ40年前になる母の記憶を頼りに当時の宿を探しました。

「川沿いで、旅館の人に『雪が積もって大変じゃないですか?』って聞いたら『川に落としちゃうから大丈夫』って言われたの。」

城崎温泉、真ん中にデカい川があるのでどこの宿も殆ど川沿いっていうね。ヒント少なすぎんか。

最終的に源泉もある温泉寺の入り口付近まで行った際に「ここらへんだ~!」と言っていたのでたぶんあそこら辺のどこかです。うちの母親も本当に適当なので違うかもしれないけど、今度写真がないか探してみようという話になりました。

2泊3日のうち、2日目から叔父夫婦も合流したので帰りはとても賑やかで、特急電車の席を向かい合わせにしてお土産で買ったはずの日本酒を開けて宴会をして帰りました。まあ、すぐ寝たけど。笑

大阪駅に着いたのは18時頃。大量のお土産(誇大表現ではない、まじで大量のお土産)を抱えて降りた時、私たちの目の前を一匹のアオスジアゲハが飛んだのです。

アオスジアゲハ自体は地元に大量にいるので珍しくなかったのですが、大阪駅のホームで、私たちの周りを飛んで去っていくアオスジアゲハが珍しく、

「おお!?明日宝くじ買ったら当たるのでは!?」

という非常に邪な考えで笑っていたんですけども(実際ロト7を1個だけ買ってみたが外れました)、後日母と電話をしていた時に、

「あれ、おばあちゃんだったかもねえ」

というので、なんだかそうとしか思えなくなってしまいまして、胸がぐっと熱くというかなんというか、不思議な思いでした。宝くじ買う話してごめん。笑

正直言うと、こういうオカルトな話ってめちゃくちゃ信用したいのに、如何せん自らの目で見てないので完全に信用ができないんですよ。偶然って言われてしまえばそれまでで、幽霊の存在というものは科学的には証明できない*1し、死人に口なしで死んでから生き返る人はいないし、私は前世の記憶を持っていないし、だから本当はめちゃくちゃ信じたいのに今ひとつ信じきれないというかそういう想いではあるんですけども、でもなんかこれに関しては信じてもいいかなって。信じさせてもらえないかなって。ちゃんと3人で温泉楽しめたのかなって。

母が、

「今はまだわからないだろうけど、これが一番幸せな時間よ。おばあちゃんもそう思ってたんだろうと思うわ。」

って言った後に

「欲を言えばまた孫連れてきたいけどね!」

って言いました。この人は本当に結婚から世界一遠い女にハードルが高いことを言う。でもまあいつか私もそんな日が来ることを願いたい。またそこでアオスジアゲハが飛んでくれたら、今度こそお礼を言いたいと思います。

 

何が言いたいかっていうと、城崎温泉最高だぞ。遠いけど最高。また行きたい。水族館もよかった。竜宮城も見た。よかった。行けるなら1か月ぐらい居たかった。ほんといいぞ。某特急の会報にも載ったと聞いたので今度はヲタクとも行きたい。最高。

 

なんとなく書き残したかった話でした(供養)。

*1:証明できないのは存在であって心霊現象は別。物理現象が起きてしまえばそれは科学的に証明できるからって偉い人が言ってた。