実写映画「ヲタクに恋は難しい」を観た感想
ごめん、先に言うね。ほぼ愚痴です。
正直に言えば60点ぐらいの映画でした。完全に解釈違い。いやでも、めちゃくちゃ悪いわけじゃない。でも良くもない。
原作好きな方で観に行かれる方は、覚悟して頂きたい。例えると「最近めちゃくちゃ美味しいと有名なお高いケーキを買ってきて食べてみたものの、不味くはないけど言う程美味くねえな……コンビニのケーキのがコスパ良くね?」みたいな気持ちになります。
以下、例のごとくネタバレを含みます。ご了承ください。
解釈違い〜〜〜
解釈違い以外に言葉が出てこねえ。意味わからねえ。本当は友達とカフェで大声で嘆く未来だったんだけどこれは吐き出さないと死にそうなので先にここで吐き出させて欲しい。本当に無理。
恐らくこれは、パンピが見たらめちゃくちゃ笑える映画なんだと思う。パンピが想像している「重度のヲタク」を描いた、しかもヲタクの逆鱗に触れないように気を付けて描いた作品になってる。
だから元ネタの部分は笑える、それがタチが悪い。面白くないわけじゃない。でも「いや、そこ違うんだよなぁ……」って椅子からずり落ちた回数3回。
1個ずつ愚痴らせてください…………。
◆同人誌の扱い
これ本当にいちばん気になってしまって内容どころじゃなかった……。成海が即売会で同人誌を売るシーンで、成海を神絵師と崇める子が熱心に成海と話すんだけど、話しながら手に持ってる薄い本が曲がるの。えっ?えっ?神絵師の新刊を?力を入れて曲げることある!?って思ったらそっから薄い本が曲がらないか不安で不安で仕方なかった。私なら家までハードケースに入れて絶対折り曲げない状態で持って帰りたい。
その後に話してた成海のヲタ友も、成海から貰った本を膝に置いた挙句曲がるかもしれない圧力を加えていて本当に心臓止まりそうだった。私の本じゃないのに。あれ無理。しかも作者の前だぜ?無理〜〜〜!
◆男のドルオタの挙動
内田真礼が複数のアイドル?が出るイベントにヲタクとしてひろたかが参戦するというシーン。まれいたそじゃないアイドルの子が歌ってた時に、分かりやすく青のペンライトエリアだけ盛り上がり、まれいたそ(ピンク)のファンは棒立ち。ありえないと思うんだが!?!?経験上、特に男のドルオタはめちゃくちゃ盛り上げ上手である。推しであろうとなかろうと、例えライバルのアイドルであってもその空間そのステージの上に立つ方々に尊敬をこめてめちゃくちゃ盛り上げてくれる。そりゃドマイナー地下ドルなどで例外もあるかもしれないけど……あんな光景あの人数のイベントでありえないと思うんだが!?(何回でも言う)
男のドルオタの風評被害にならないか心配だよ……。
◆居酒屋で会議をするブラック企業
いや〜〜そこまでしてレイヤー出す意味あった〜〜????結局最後まで樺倉がオタクなのかどうかぼんやりしたまま終わったのに、レイヤーと遭遇させる意味あった????花子とのツーショット最後のシーンだけなのに???しかも居酒屋で会議って情報漏洩かつブラック企業にもほどある〜〜〜!!無理〜〜〜〜!!!
で、レイヤーがコスプレのまま店にいる事に対して、恐らくレイヤー側から批判が来ないように「今日イベントでここら辺の飲食店はコスプレOK」という話にしたのだろうが、そこまでして出す意味があったのか本当に何度自分に聞いても答えは出なかった。
◆そもそも樺倉の解釈違い
樺倉は顔が怖いが理不尽に怒ったりしない。たまにピリピリして当たることもあるかもしれないけどそれはそれで反省して謝る努力が出来る人。だから成海へのファーストタッチであんな言い方はしないと思うの。ただ歌って踊る斎藤工を見ただけだった。樺倉の良さ殆ど殺されてた。
◆そもそも花子も解釈違い
花子は絶対にひろたかをあんな誘い方しないし、ひろたかもあんな誘われ方しない。絶対にしない。監督と脚本の人に問いたい。原作ほんとに読んだ?
他にもあったと思うんだけど、12時間前の出来事なのに早くも記憶から抹消しようとしている。ダメだ〜。なかったことにしたい〜。
個人的にはミュージカル映画だったのも別にいいと思ったし、やっぱり元ネタが分かるとクスッともする。烏龍茶は爆笑だったし。「しびあこ」がなかったのは寂しかったけどヲタクが使う言葉が出てくる度に「ぎこちないけどこれはこれでありやな」とも思えた。ビジュアルに関してもあれだけ徹底して寄せてきて、それなのにこれだけの解釈違い、花子と樺倉の出番ほぼ無し。新しいキャラを出すならなおこうで良かったんじゃないの?とも思ってしまう。
あかん、気付いたら愚痴になる。
とにかく原作が好きだと微妙な気持ちになる。こんな中途半端にやる意味があったのかと悲しくなってしまう。でも面白くないわけじゃなかったから、だから余計に悲しい。もっと頑張れたんじゃないの?って。やっぱ銀魂って奇跡だったんだな。
この悲しい気持ちのやり場がない。やり場がないので今日も変わらずフィクションじゃないキモヲタとして生きる。
パンピでこの映画を見て「ヲタクって面白いね〜!」と思えた人は私みたいなキモヲタに出会った際には優しくしてくださいね。
はあ悲しい…………