あまくて にがい

「好き」って言って 他に何もいらないから

舞台「タイムトラブルバルコニー」感想

はい、感想です。いつもごとく~。

ちなみにこの作品はネタバレすると何も面白くないので、講演が終わってから上げる予定ですが「DVD観るのよ!今からよ!」みたいな人は観てから読んだほうが絶対に良いです。ネタバレしない程度に言える感想は「めっちゃ面白い」です。

以下の記事には盛大なネタバレが含まれます。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「めっちゃ雑に説明するとシュタゲ。」

後日一緒に見に行くみーさんに先に見た感想を、上記のように伝えると、

「1秒ごとに世界線超えてた?」

って聞かれましたwwww

郊外に佇む3階建ての小さなマンション、「コンフォート安楽」。

ここの住人たちは互いの顔も知らないが、日曜日の夜19時にベランダに出てきて

恋バナや仕事の愚痴などのとりとめのない話をするのを楽しみにしていた。

しかしある時、なんと彼らは5年ずつずれた時間を生きていることが発覚する!

過去や未来を変える力を手に入れた彼らは、

偏屈で厄介な大家さんの性格を変えようと試みるのだが…。

公式より。オリジナル舞台ということで、情報が本当にこれだけしかなく「こんなん絶対面白いじゃん!!!」って謎の確信をもって行ったんですけど本当に面白かったです。

テンポがめちゃくちゃ速いけど、その割にストーリーがすっ飛ばしてる感はなくて心地よかったな~。私一般でチケットを取ったので、3列目ド下手だったんですけど1995年の人の部屋しかのぞけなくて、それがちょっと悔しかったです。ど真ん中の後方から見たらいろんなものが見えるんだろうな~、と。

演者さんは基本的に自室のベランダ部分にのみ出てくるので殆ど顔が見えない状態で喋っています。セリフのみだというのに掛け合いが非常にテンポよくトントンと進むし、笑いが多く会場の雰囲気などは忙しい!という感じ。後半にかけてシリアス部分も増えますが、部屋の中での演技などちらっと見えた部分ではかなりグッときました。

最初、ベランダ部分には部屋番号のプレートが掛けてあるのですが、時間のずれが発覚してからその部分を年代(1995、2000…など)に変える演出があるのですが、めっちゃ好き~~~って思った。いやあれこそ劇場のライブ感って感じ。最近のプロジェクションマッピングやら現代的な演出ももちろん感動するし好きだけど、こういうのも廃れないで残ってほしい。演劇が生である意味がすごくあるなと思った。生きてる。

大家の安楽さんは一言で言うと「過干渉」。住人のすべてを把握し、管理や口出しすることが趣味のような人で、そんな大家さんの干渉をやめさせようと過去を変えて未来の状況をよくするのが住人たちの最終目標なんですが…。

過干渉が「趣味」ならと、趣味を変えるべく過去で競馬にはめてみたら未来でギャンブル依存症になってるし、2000年で猫を飼わせてみたら2020年には死んじゃって当たり強くなるし、踏んだり蹴ったり。笑

そんな中、過去を変えたことによって主人公が死ぬという世界線にたどり着いてしまいます。死を回避するべく議論を重ねる住民たち。掛け合いが早い早い。

最初は7時からの30分間ベランダの世界線が超えていましたが、過去を変えるごとに3分ずつ短くなることに気づく。

「話せなくなるのは嫌だから、もう過去も未来も変えるのはやめることにしようね」

という約束を取り付けた直後、302号室に住む主人公マルが少し先の未来で死ぬことを2030年に生きている304号室のブラックさんが知ることになってしまいます。

「おいお前ら、マルを助けるぞ!」

って意気込む彼らがかっこよすぎて、息止まるかと思った。

 

いい大家さんにするために過去改編をしたことが問題なので、5回変えた世界線のどれかがマルが死ぬ世界線に繋がっているという話なんだけど、1回目(公演2日目)に観た時よりも2回目(千秋楽2個前ぐらい)の熱量が高く…講演毎に上がっていったのかなとも思うし、やっぱりそっちの方が緊迫感がすごくて、マルを救えないまま最後の3分間が終わった時、オチ知ってるのにめちゃくちゃ泣いてしまった。

 

ちょっとコミカルに描きつつも、マルの死という重い題材をきっかけにみんなが一丸となり立ち向かっていく姿がとてもかっこよく、彼らは確か同じ建物に住んでいるだけで、顔も本名も知らないはずなのにここまで必死になれる友情って…それほどまでにいい関係を築ける時点でめちゃくちゃいいアパートだし、安楽さんは必要悪なのかもしれない。安楽さんのおかげで死なない世界線に居たことに気づいたマルが安楽さんにごめんなさいだかありがとうだかベランダでボソッと言うシーンがあるんですけど(うろ覚え)、なんかぐっときたな~。

 

うーん、結末を最後まで書こうか迷ったけどここでやめとく。DVDで何度でも見返したいほど好きだから、万が一見てなくて辿り着いた人がいたらぜひDVDで確かめてみてください。マルを助けるためにそれぞれが出来ることをした結果、もうなんか全部素敵だった。ブラックさん、よかったよマジで。笑

千秋楽にはサプライズ演出もあったと聞いて私も早くDVD観たい。届くの待ち。

 

オリジナル脚本の舞台を見るの久々だわ~って思ったけどもしかしなくても去年TRUMP見たんじゃねwwwww(私信)原作あるのももちろん好きだけど、オリジナルのわくわく感も大好き。また観たいなーと思える作品に出逢えて幸せでした。

キャスト・運営の皆様公演お疲れさまでした!

 

おわり~。

実写映画「ヲタクに恋は難しい」を観た感想

ごめん、先に言うね。ほぼ愚痴です。

正直に言えば60点ぐらいの映画でした。完全に解釈違い。いやでも、めちゃくちゃ悪いわけじゃない。でも良くもない。

原作好きな方で観に行かれる方は、覚悟して頂きたい。例えると「最近めちゃくちゃ美味しいと有名なお高いケーキを買ってきて食べてみたものの、不味くはないけど言う程美味くねえな……コンビニのケーキのがコスパ良くね?」みたいな気持ちになります。

以下、例のごとくネタバレを含みます。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解釈違い〜〜〜

解釈違い以外に言葉が出てこねえ。意味わからねえ。本当は友達とカフェで大声で嘆く未来だったんだけどこれは吐き出さないと死にそうなので先にここで吐き出させて欲しい。本当に無理。

 

恐らくこれは、パンピが見たらめちゃくちゃ笑える映画なんだと思う。パンピが想像している「重度のヲタク」を描いた、しかもヲタクの逆鱗に触れないように気を付けて描いた作品になってる。

だから元ネタの部分は笑える、それがタチが悪い。面白くないわけじゃない。でも「いや、そこ違うんだよなぁ……」って椅子からずり落ちた回数3回。

 

1個ずつ愚痴らせてください…………。

 

◆同人誌の扱い

これ本当にいちばん気になってしまって内容どころじゃなかった……。成海が即売会で同人誌を売るシーンで、成海を神絵師と崇める子が熱心に成海と話すんだけど、話しながら手に持ってる薄い本が曲がるの。えっ?えっ?神絵師の新刊を?力を入れて曲げることある!?って思ったらそっから薄い本が曲がらないか不安で不安で仕方なかった。私なら家までハードケースに入れて絶対折り曲げない状態で持って帰りたい。

その後に話してた成海のヲタ友も、成海から貰った本を膝に置いた挙句曲がるかもしれない圧力を加えていて本当に心臓止まりそうだった。私の本じゃないのに。あれ無理。しかも作者の前だぜ?無理〜〜〜!

 

◆男のドルオタの挙動

内田真礼が複数のアイドル?が出るイベントにヲタクとしてひろたかが参戦するというシーン。まれいたそじゃないアイドルの子が歌ってた時に、分かりやすく青のペンライトエリアだけ盛り上がり、まれいたそ(ピンク)のファンは棒立ち。ありえないと思うんだが!?!?経験上、特に男のドルオタはめちゃくちゃ盛り上げ上手である。推しであろうとなかろうと、例えライバルのアイドルであってもその空間そのステージの上に立つ方々に尊敬をこめてめちゃくちゃ盛り上げてくれる。そりゃドマイナー地下ドルなどで例外もあるかもしれないけど……あんな光景あの人数のイベントでありえないと思うんだが!?(何回でも言う)

男のドルオタの風評被害にならないか心配だよ……。

 

◆居酒屋で会議をするブラック企業

いや〜〜そこまでしてレイヤー出す意味あった〜〜????結局最後まで樺倉がオタクなのかどうかぼんやりしたまま終わったのに、レイヤーと遭遇させる意味あった????花子とのツーショット最後のシーンだけなのに???しかも居酒屋で会議って情報漏洩かつブラック企業にもほどある〜〜〜!!無理〜〜〜〜!!!

で、レイヤーがコスプレのまま店にいる事に対して、恐らくレイヤー側から批判が来ないように「今日イベントでここら辺の飲食店はコスプレOK」という話にしたのだろうが、そこまでして出す意味があったのか本当に何度自分に聞いても答えは出なかった。

 

◆そもそも樺倉の解釈違い

樺倉は顔が怖いが理不尽に怒ったりしない。たまにピリピリして当たることもあるかもしれないけどそれはそれで反省して謝る努力が出来る人。だから成海へのファーストタッチであんな言い方はしないと思うの。ただ歌って踊る斎藤工を見ただけだった。樺倉の良さ殆ど殺されてた。

 

◆そもそも花子も解釈違い

花子は絶対にひろたかをあんな誘い方しないし、ひろたかもあんな誘われ方しない。絶対にしない。監督と脚本の人に問いたい。原作ほんとに読んだ?

 

他にもあったと思うんだけど、12時間前の出来事なのに早くも記憶から抹消しようとしている。ダメだ〜。なかったことにしたい〜。

 

個人的にはミュージカル映画だったのも別にいいと思ったし、やっぱり元ネタが分かるとクスッともする。烏龍茶は爆笑だったし。「しびあこ」がなかったのは寂しかったけどヲタクが使う言葉が出てくる度に「ぎこちないけどこれはこれでありやな」とも思えた。ビジュアルに関してもあれだけ徹底して寄せてきて、それなのにこれだけの解釈違い、花子と樺倉の出番ほぼ無し。新しいキャラを出すならなおこうで良かったんじゃないの?とも思ってしまう。

 

あかん、気付いたら愚痴になる。

とにかく原作が好きだと微妙な気持ちになる。こんな中途半端にやる意味があったのかと悲しくなってしまう。でも面白くないわけじゃなかったから、だから余計に悲しい。もっと頑張れたんじゃないの?って。やっぱ銀魂って奇跡だったんだな。

 

この悲しい気持ちのやり場がない。やり場がないので今日も変わらずフィクションじゃないキモヲタとして生きる。

パンピでこの映画を見て「ヲタクって面白いね〜!」と思えた人は私みたいなキモヲタに出会った際には優しくしてくださいね。

 

はあ悲しい…………

舞台「憂国のモリアーティ」感想

はい、感想です。レポではないのであしからず。注意事項は以下のふたつ。

1.私、原作未履修の「シャーロックホームズ好き」です。「シャーロキアン」とは言えないレベルの好きです。一番好きなシャーロックはBBCSHERLOCKですがコナンドイルの本も多少読んでます。たいていの知識はそこから。

2.以下、盛大なネタバレを含みます。まだ観劇になってない・ネタバレを踏みたくないなどネタバレが嫌な方は自衛してください。

上記、ご承知いただける方はスクロールをお願いいたします。

(書き終えての追記:シャーロック好きおばさんがうるさい(物理)だけのめちゃくちゃ抽象的な感想になってます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやほんと、結論から言うとめっちゃよかった。めっちゃよかったことだけ念頭に置いていただき、この先の話を聞いてほしい。何故かというと、多分読む人によっちゃ批判しているように聞こえるかもな、と我ながら思うからで、違うんだよ、そうじゃないって言いたいんだけど、こればっかりは難しいなと…。

小学1年生からコナンの沼に突き落とされた私はコナンで字を覚えたといっても過言じゃないし、シャーロックホームズをはじめとした推理ものを好きになるのも必然だったわけで、原作未履修な分「シャーロックホームズの世界」を知識としてすり合わせるには「BBCのシャーロック」と「ドイルのシャーロック」から引っ張ってこなきゃいけないから。めんどくさい原作厨みたいになってしまってるけど、そもそも世界観が一緒なだけで全く別作品なのは重々承知だし、だからめっちゃよかったって思うのよ!!わかってんのよ!!これだけは伝わってほしい。比較対象がそこでごめん。いや誰に謝ってんだ?

でもシャーロキアンとも自称できないほどににわかなんですね、私。本当のシャーロキアンって踊る人形書けたりするでしょ?(偏見)シャーロック大好きで読んでるけど大体うろ覚えですし、よく間違って覚えてるので…。なので寛大に読んでくださると嬉しいです。

 

去年の春ごろ「憂国のモリアーティ」という字面だけをどこかのフライヤーで見て、「モリアーティってあのモリアーティ?シャーロックの?なにこれオリジナル舞台?」とめちゃくちゃ興味をひかれたのを覚えている。ずっと気になってはいたけど、今回ご縁あってチケットを譲っていただき見に行くまでろくに調べたこともなかった。

毎回いうけど2.5次元って原作未履修に厳しいじゃないですか。漫画、読もうと思ったけど思いのほか巻数が出ていてあっさり諦め(おい)、あらすじをネットで探したところ、登場人物の名前に見覚えがあるだけで分かりそうになかったので本当に諦めました。ので本当に原作未履修状態で臨んだこの舞台…。

幕が開けて、モリアーティ(次男)が「ノブレス・オブリージュ…」って言ったとき「好きよね~~~~~~~~~~~~~!!!!!!(^p^)」って唸った。ホント好きだな貴族社会はその言葉!!貴族話大好き!!

で、ジェームズ・モリアーティが3兄弟だって話で、モリアーティに兄弟なんていたか?と思って調べたら、Wikipedia先生でめっちゃ言及されていた。知らなかった。

モリアーティ教授が初登場する「最後の事件」では、彼のファーストネームは明かされない。しかし、教授の兄弟であるジェームズ・モリアーティ大佐(Colonel James Moriarty)が教授の名誉を回復しようと投書をしたことが、ワトソンが事件について語るきっかけになったと言及されている。後に「空き家の冒険」で、ホームズが教授を「ジェームズ・モリアーティ教授」と呼ぶ。教授のファーストネームが言及されたのは、作中でこの一度だけであり、奇妙にも大佐と同名である。『恐怖の谷』では、ホームズの口から、教授の弟はイングランド西部で駅長をしていると語られる。

駅長の弟に関しては原文で his younger brother とあり弟である事が明らかだが、大佐に関しては his brother という記述があるのみで、兄なのか弟なのかは不明である。日本語版では、訳者により「兄」「弟」解釈が分かれ、上下の区別をつけず「兄弟」と訳している場合もある[3]。教授と大佐が同名のため、ジェームズ・モリアーティというのは複合姓ではないかと考えられている[3][4]

なるほど、これで次男のウィリアムが主役の理由もめちゃくちゃ納得いったし、もしかしたらジェームズがファーストネームではない可能性にも感動したし、仮に原作でも兄弟で、モリアーティー側からあの数々の事件を見れるのかと思ったら興奮して仕方なかった。実際何年か前に、三谷幸喜がアガサクリスティのオリエント急行殺人事件を犯人側の視点でドラマ化したじゃないですか、あれよあれ、あの時と同じ興奮!

実際劇中でも「頭脳」「実行力」「権力」などなど3人で分散されている我々の知る「モリアーティ教授」のエッセンス…3人でいる意味でもあるし、目的に対する手段としての「我々の理想とする犯罪卿、ジェームズ・モリアーティをつくる」みたいな意味においてこれは相当重要じゃないか。

1幕の事件の内容はドイルの小説にあるかどうかわからなかったので、すげースピードで解決してくのが、理解追いつくの本当に大変だった。ちょっとずつ過去回想が入るところの演出は個人的にとても好みでしたね。椅子が倒れたり、スポットライトが当たったり、そこに実際に人はいないけれど誰かいるんだなっていう。

そういえばアヘンの話も出てきましたが、唇のねじれた男*1かとおもったら違った。うーん、実はクロスストーリーであのアヘン窟にはシャーロックも訪れていたとか?原作漫画で描かれていたとしても、作品の主役はモリアーティ3兄弟なので、そこの話をバッサリそいじゃうこともできそうではある。読んでないからわからんけど(そこ)。

 2幕でようやく出てくるシャーロック。双眼鏡とかで見たわけじゃないので、断言するのもなんですけど、北村さんマジで顔面がシャーロックだった。よく聞くシャーロックの特徴って感じだった。初っ端がアヘン事件の続きなのはさておき、話の筋はボヘミアの醜聞でしたね。アイリーン・アドラーの名前が出てくるからそりゃそうなんですけど、キャストにバスカヴィルの名前があったからてっきり1幕はバスカヴィル家の犬をやるもんだと思ってた。黒執事だって最初はバスカヴィル家の犬だったぜ?(関係ない)

ちなみに色々頭が追い付かず聞き流していたせいで、どれがチャールズ・バスカヴィルだったかわからず。最後の仮面舞踏会で亡くなった方?じゃあバスカヴィル家の犬事件はあの後起こったことだったのだろうか…?

ていうかどこの世界線でもジョンとマイクロフトはシャーロック大好きだな~~~~~(満面の笑み)!BBCのマイクロフトかわいいよね!シャーロックもあの2人とレストレード、ハドソンさんがいるから生きてるみたいなもんだ。

ボヘミアの醜聞、記念すべき俺たちのアイリーンがシャーロックに接する話でもありますが、原作では英国が絡んだ記憶もないし、どちらかといえばBBC寄りな気が。スクリーンに「The Women.」と出た時は「あの女~~~~~~~!!!」って言いたかった。言ってんのシャーロックだけど。

で、1個だけ言うとしたなら。言うとしたならね。シャーロック、アイリーン好きすぎでしょ…!2人はお互いを認め合う関係だし、時代が時代ならいい関係になったのかもしれないけどそうじゃないんだよなぁ!!!あと、すごく近いところはあったけど、アイリーンにはルパン三世で言う峰不二子のような「誰よりも1枚上手な女」でいてほしいんですよ…シャーロック好きの理想ですけど…「最後まで気づかなかった…!」じゃねえ、そこじゃねえ、そんなもんじゃねえんだ俺たちのアイリーンは!!!って思ったけど少年ジャンプとしてはめっちゃ大正解なので実は気にしてないです。別物だしね、という落ち着き方。ここまで言ってなんやねんって話だが。でもBBCアイリーン・アドラー大好き芸人なので言わせてくれ。

俗物ぽい?シャーロックってシャーロックを題材にした話で初めて見たかも。謎以外に興味などない、謎に関係するのであればいかなる知識も好きになれるというのがシャーロックのイメージだけど、憂国のシャーロックは舞台観た感じだとそこまで全てにおいて無関心ってわけでも…特にアイリーンに対しては特別な感情みたいなのちゃんと出してて、俗物って言ったらめちゃくちゃ語弊あるけど新鮮だったなあ。

もしかしたら言い方や性格がああなだけで、単純に対象の身の安全を保障したいってだけだったのかなあの教会での言動は。モリアーティとシャーロックの唯一の違いは「そっち側じゃない」ってだけだと思ってるんで。BBCでいうと「天使の側にいる」かどうか。

そうそう、2幕で出てきたイースト・エンドの無差別殺人は「切り裂きジャック」だったんでしょうか。切り裂きジャックは実在するし、シャーロックでは扱ってないし、不確かですけど時期も場所も一緒だもんな~。舞台で見た被害者は女性だったけど。ふむ、書いてて気づいた、そういえば女性だった。でも切り裂きジャックの名の通りだと銃じゃないよね~~。貴族の狂気の遊びであればよくて、特段意味はなかったのかしら。それとも私が知らないだけかな…。

それで、通しで話を見ていてずっとモヤッとしていたところがあって。モリアーティって、劇中の言葉を使えば「クライム・コンサルタント(犯罪コンサルタント)」なわけですよ。でもこの話の中ではダークヒーローとして描かれているので、目的のために手段を択ばないだけで、目的自体は至極真っ当といいますか、腐った貴族社会を無くすもしくは改善するわけですよね。ドイルやBBCのモリアーティはそもそも自ら手を下さないし、犯罪をコンサルティングしているだけで革命のような大それた目的があるとは思えなかったので、モリアーティの異常さというのがあまり感じられなく…。

と思っていたら孤児院での過去回想で、ウィルが「じゃあみんな、悪い貴族を見つけたら僕らはどうするんだっけ?」との問いかけに周りが「殺す!殺す!」と大合唱なあたりで「これこれ~~~~~!!!」ってなりました。

そう、この狂気!この狂気こそが求めていたモリアーティ…!すでに殺人部隊を洗脳して作り上げてるところよ。うーん、最高。敵だけど(私はシャーロック派なので)。

なんとなく察してはいましたが「運悪く」亡くなったモリアーティ家の他のご家族。実は殺してたんだよ、がわかるシーンの椅子が浮く演出マジでよかったなあ…ホラーぽくもあり、人が死んだ暗喩でもあり。人がそこに存在しているはずだった演出の最後としてめっちゃ好みだった。音楽もよかった。ゴシックホラーだった。

 で、私の中で最大の伏線回収だったんですけど。

ジェームズ・ボンドってそういうことかい!!!!!笑

「ラストネームは自分で決めるといい…」ってアルバートが言った瞬間めっちゃ笑ってしまったわ!予想外すぎて!普通に007と融合すんのか何でもありだなぐらいに思ってたら同一人物とはね…やられた~~!発想が天才。めっちゃ少年ジャンプだ…!って思いました。銀魂の見過ぎか?

そんなこんなで原作未履修でもなんとかついていけたし楽しめた!普通に漫画ちゃんと読みたいと思った~!めちゃくちゃ良い舞台でした。楽しみ方が合ってるかどうかは分からないけど。笑

 

私の許容範囲が広いのか、そもそもよくわかってないからなのか、ハズレの舞台に当たることなくて本当に嬉しい限りです。去年は後半に舞台が充実してたので、今年はめいっぱい舞台観れたらいいな〜!

 

以上でございま!ただシャーロックがすきなおたくの感想になってしまった!これにてどろん。

*1:ダブルベッドに食いついたおたくは次回私と飲み明かそうな!

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」感想

感想に取り掛かるのが遅ぇ~!!!!!(今更)

年末年始、例に漏れず多忙でPCを触る時間がなかったため遅くなりました。

以下ネタバレを含みます。もう配信も終わってしまったので直近で見ることがないかもしれませんが、今後の再演・やっぱり円盤化・続編等々いろんなものを期待してネタバレ注意を出しときます。ちなみにレポでもないので支離滅裂です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がこの舞台の存在を知ったのは確かステージナタリーのLINEニュースからでした。Twitterにも書いたと思うんですけど、永田くんのことはマジ校で推しキャラをやってくれた時からずっと気になっていたので爆笑と戸惑いがあったのを覚えています。

元々古の腐女子ですからドラマダの存在は知ってた(未履修)し、それが舞台化でしかも主演が知ってる俳優さんで気になってる人。でも作品が未履修なので結構スルーしてたんですよ。そしたらね、俳優沼って怖いですね、おたくみんながスクラム組んで全力で落としにかかってくるの。

「永田くんの年末の舞台のチケット友達が被らせたから見に行ってくれない?」

「行きまーす」

二つ返事でした。すぐだった。ちょろおた。

でもさすがに作品未履修というのもどうかと思ったので、ゲームはちょっと間に合わないと思ってアニメを見たら、まんまとハマってしまって…。

譲っていただいたチケットは千秋楽の蓮ルートだったので、見事推しキャラとなったクリアルートのチケットも増やしたんですけど。今となってはマジで全ルート見るべきだったな~と思ってます。それぞれ個性的でめっちゃ面白いと思う。

良くも悪くも原作が内容が多いゲームなのであれを2時間の舞台に収めるって土台が無理だと思うので、どうしても説明が多かった印象ですが。蓮ルートなんかは物語の本質でもあってか、うまくまとめられてわかりやすかったです。でも履修してなかったら厳しかったかな~と思うし、履修してるから小ネタとか絶対欲しかったシーンとかあって楽しめたのかな。

2.5次元作品ってどれみても本当にすごいな~と思うんですけど、キャラがそのまま、本当にそのままなんですよね…クリアがマジでクリアだったから最初泣きそうだったよ…。どのキャラも立ち姿や声までそっくりって感じがするし、蓮とセイの二役をこなした山﨑くん?は全然立ち方とか違うのね~。役者さんってすごいよ。

後から脚本の方のツイートとか見て知ったのですが、1幕2幕と一回も袖に捌けない永田くん、水分補給はクラブでみんなで飲んでるシーンだったり、いやそもそも一回も捌けないから、私も観劇中に「本当に彼は人間か…?」と疑ったし、5人のルートを合計すると6時間もの舞台になることを知って私が倒れそうになりました。

蓮ルートでウイトリに襲われてた(まろやかな言い方)ところを助けにきた紅雀が「蒼葉は満身創痍なんだから」って言ってましたけど、「いやほんとそれな!!!!(物理)」って感じ。

ステージは前方に向かってけっこうな傾斜があるし左右に段差もあって、前に転ぶわ走り抜けるわ飛び降りるわで、いやそんなことないんだろうけど「皆さんケガのなきよう~~(;;)」って無駄に心配になったわ。役者さんってすげーな(2回目)。

他にも色々と感じ取っていて、書きたいことはあるんですけど文章にはまとまりそうにないのでTwitterより抜粋・追記修正して箇条書きにします。

ステラボールの人権は想像より全然ある

・音響めっちゃ良いが上から吊るされてるスピーカーはサイドからは邪魔やろな

・推しキャラと推し俳優の絡みをどんな感情で見れば正解なのか分からず目を細めてしまう

・永田蒼葉ちゃんのおちりがそーきゅーと(親友に「お前が尻を褒めるなんて珍しい」と言われた。自分でも思う。)

・山縣クリア、カテコで永田蒼葉に顎クイしてキス。蒼葉ちゃんほえーって笑うので天使だった……

・クリ蒼って精神的受け攻めが逆だと思ってて、だから(まあクリアの身体にダメージがあるってのもあるけど)蒼葉ちゃんが上に乗ってて両手を恋人繋ぎにしてるシーンは胸が熱くなるし推しキャラと推し俳優の擬似セッ…………って思って物理的に熱くなった。汗やばいもん。マジでどんな気持ちで見たら正解だったのこれ。

・絡みに入るシーンで蒼葉ちゃんが気持ちが昂って服を脱ぎ捨てるシーンが非常に、非常によかったですね……早く交わりたい感じが伝わってめちゃくちゃ……よかったです……(ここで日記は途切れている)

・人と同じように触れられてましたか?って確認するクリアの手を何度も何度も握り返す永田蒼葉ちゃんの尊さ……泣くかと思った(泣いてないんかい)

 ・クリアの裸エプロンがそこそこガチでみんな「ひぇ〜」ってなってたのに蓮が「あれは大人の事情で下着を履いていたので裸エプロンではなく下着エプロンだよな?」「着替えて来いといったのは…そういうことだよな?」と言い出して蒼葉ちゃんが「めッ!!!!!!」「ま、前張りとかあるから!」と蓮を叩くところがめちゃくちゃ可愛かったです

コンプライアンス裸エプロン山縣クリア

・ウイトリさんもめちゃくちゃよかった〜!もうほぼそのままウイトリって感じだったし結構ふざけてて?遊んでて?その余裕ある感じもめっちゃウイトリ( ◜▿◝ )

・あとオールメイトの蓮はグッズで売ってくれんか?ってぐらいきゃわだったし、人型の蓮がオールメイトの蓮抱えてくる時にちょっと揺らしてくるの可愛すぎてツボだし、永田蒼葉ちゃんがオールメイトの蓮の持ち方がめっちゃ雑

・千秋楽だからかなあ、みんなの熱量が本当にすごくてちょっと感動すらしている。蒼葉ちゃんの喘ぎ声がえっちだし、トリップは蒼葉ちゃん好きすぎない?ってなってる( ◜▿◝ )

・クリア推しだし永田蒼葉ちゃんは好きだけどトリップが蒼葉ちゃん好きすぎてついついトリップを目で追ってしまう千秋楽だった……蒼葉ちゃんの髪をひと房掬ったり、耳元で囁く仕草に好きな子いじめたい気持ちが溢れてて死んだ……

・あと本当に本当にここが私のダメなところなんですけど、蓮蒼の絡みのシーンがクリアの時よりだいぶダンスで、あまりにダンスだから「セッ……をダンスで表すってインド映画かよ」って自分で心の中で呟いたら自分にツボってしまって本当にずっと笑ってたことをここに懺悔させてください

・席が通路だったのでウイトリちゃんとミズキが横を通ってくれたんですけど、はあ〜 トリップ好きぃ〜 ってなった( ◜▿◝ )トリップは夢女になれるあれ( ◜▿◝ )あの気だるい感じ最高( ◜▿◝ )

・千秋楽の「じゃーなー蒼葉」のトリップが頭ぽんてするとこ好き!ってなったの私だけ?

・ちょっとあまりにトリップの手がえっちという印象で思い出せないんですけどあの時「もっとイかせてやるよ」って言いました?「もっと啼けよ」っていいました?「もっと喘げよ」って言いました?手がえっちすぎて覚えてません

 ・私の記憶が無くなってたのをカバーしていただいている!!!!!!!!!ありがとうございます!!!!(私の頭が残念なことだけがわかったツイート)

 

…まとめて気づいたけど私めっちゃ気持ち悪くない?

千秋楽のカテコで永田くんが「BLだし18禁だし5ルートあるし不安しかなかったんですけど…」って言ってて、さらにそのあとTwitterで、私が死にかけたウイトリとのシーンに対して「怖くてやりたくなかった」と言っていて、本当にごめんな…腐女子の理想を体現してくれてありがとな…って思いました。3回転スライディング土下座してもし足りないわ…。

まあその、何故今更こういう記事を書いたかというと、ドマステロスなのもあり、当時より落ち着いて客観的に文章をかけるからでもあり、自由にPCを触れる時間でもあるからなのですが、それ以上にドラマダ、ドマステの皆様に感謝を伝えたかったからなのです。

永田くんのことを気にしていなければ、ドマステを見に行くことにもならなかったでしょうし、それでドラマダを履修しなければクリアを推すこともなくて、いろんな縁がつながってこの形になったわけですが、蒼葉が永田くんで良かったように、クリアが山縣さんで良かったように、すべてのキャラがその役者さんに演じていただいて嬉しかった気持ちもめちゃくちゃあって、アンケートとかにも書いたんですけど、感謝しかないなと。2019年をあの舞台で納められて本当に良かったです。出会えてよかった。素敵な舞台をありがとうございました。

今回でトリップの夢女の才能が開花した(は?)

とかなんとか言ってたらTwitterでトリ蒼の爆弾投下されてた( ◜▿◝ )まちうけにしよ( ◜▿◝ )ごいりょくがていかしたふじょし( ◜▿◝ )

 

ここまで真面目に読まれた方いたらすみません。お疲れ様でした。

は~やくこいこい~♪ウイトリルート♪(あくまで推しはクリアだけどな!)

 

オワリ( ◜▿◝ )

 

(後日追加修正した箇所があります)

漢方の飲み方選手権

先日、病院で十数年ぶりに漢方を処方されました。

母は「漢方のほうがいい」というタイプの人なので、幼いころからあの苦い粉を飲まされ続けて多少は慣れた時期もありましたが、高校に上がるころには飲まなくなって今の今まで薬を避けて生きてきたので存在すら忘れかけていました。

そもそも、食べ物でも香辛料がものすごく苦手な私。シナモンのせいでアップルパイを買うときは慎重になるしチャイは飲めない。タイやベトナムなどのアジア料理屋には行けない。パクチーはもちろん食べれません。

先生は「漢方は飲みづらいだろうから、お湯に溶いたりはちみつを混ぜてもいいよ」とおっしゃってくれて「飲みやすくするコツ」のメモみたいなのを頂いたんですが、はちみつを試したところ飲めなくはないけど不味かったので、書かれてある方法+αで一番快適に飲める方法を探してやろうと思って、いろいろ試して勝手に評価することにしました。いつか忘れたころにまた漢方を飲むことがあれば、自分で参考にします。

※この記事は以下の飲み方を推奨しているわけではありません。どんな薬でも、必ずかかりつけの医師・薬剤師の指示に従って服用してください。

 

【エントリーNo.1】そのまま飲む

香り:☆

風味:☆

飲みやすさ:☆☆☆

コメント:水を口に含んで粉を口に入れてごっくんスタイル。結果から言うと最初は吐きました。一応私は普通の粉薬はこれで飲めるのですが、普通の粉薬と違い、うまく呑み込んでくれない!しかも味が最高に苦い~まずい~!口に残るザラザラ感と独特のにおい。うまくいけば一瞬で終わるし匂いもそこまで残らないので、コツさえつかめば飲みやすさの点では☆3つかな。

 

【エントリーNo.2】お湯に溶かす

香り:☆

風味:☆

飲みやすさ:☆☆☆

コメント:そのままよりはまだ飲みやすい気がしますが、別に匂いも味も緩和されたわけではないのに水によって量が増やされたというデメリットもあります。でも私はそのまま飲むより、まだこっちの方が飲みやすかった…。飲み切るのに時間はかかるので、こちらも同じく☆3つ。

 

【エントリーNO.3】お湯+はちみつ

香り:☆

風味:☆☆

飲みやすさ:☆☆☆☆

コメント:ちょっと甘さが加わったことにより、飲みやすさは格段に上がります。まずいけど。恐怖だったので私はハチミツ大匙2とお湯を少なめにしたんですが、きつめのはちみつ生姜みたいな味でした。甘いけど後から辛みが来て喉が痛い…みたいな。変わらんのは匂いだな~~。はちみつの香りも若干しましたが全然!全然漢方!私がプーさんだったらキレてた(?)

 

【エントリーNO.4】コーヒー

香り:☆

風味:☆

飲みやすさ:☆

コメント:殺す気か???????ただでさえ苦い漢方、コーヒーの苦さが混ざって最高にまずい。まずいとか言うレベルではない。人の飲み物じゃない。これだけは絶対にマネしないでください。するなよ!絶対するなよ!(フリ)

 

【エントリーNO.5】ココア

香り:☆☆☆☆

風味:☆☆☆☆☆

飲みやすさ:☆☆☆☆☆

コメント:全然ココア。全然ココア!!!!そりゃちょっとは漢方の香りがしますし、味もちょっと香辛料ぽい感じは出ますが全然ココア!!普通においしく頂ける。ココア最高。カカオってスゲーな…。

 

【エントリーNO.6】抹茶オレ

香り:

風味:

飲みやすさ:

コメント:

 

【エントリーNO.7】ヨーグルト

香り:

風味:

飲みやすさ:

コメント:

 

【エントリーNO.6】リンゴジュース

香り:

風味:

飲みやすさ:

コメント:

 

【エントリーNO.7】服薬ゼリー

香り:

風味:

飲みやすさ:

コメント:

 

ココアが美味しすぎて、他の試す気にもならんかったわ。(最大フォント)

ありがとうカカオ…ありがとうココア…。おかげで当初の予定の100000倍くそおもんない記事になったな。心も折れました。

私が飲んだのは主にブレンディとかコンビニにある1袋1杯の小分けココアです。いろんなところの買って飲んだけどやっぱブレンディめっちゃうまいな。

 というわけで、未来の私へ。今後漢方を処方されたら許可をもらってココアに混ぜて飲むように。間違ってもコーヒーに混ぜないでください。

2020年は3次元未満しか推さないからな

いろんなことがあった、2019年。悲しかったことも、うれしかったことも、思い出は全て2019年に置いていこうと思ってこれを書いています。

 

今年は、世間ではまず元号が変わり、G20があったり、ワールドカップがあったり。良くも悪くもてんやわんやな年だったと思いますが、私も例にもれずとても(おたくとして)波乱に満ちた1年だったのではないかと思います。

知ってる人は知っている、2019年ジャニオタ春の強制退会祭りのブログ*1がバズり、怒りが抑えきれず「あの事務所には1円たりとも金はやらんぞ」と心に決めて早半年…ジャニーズがいない生活にも慣れ始め、しかしながらやはり推しが定まってないのでここらで一旦ケジメ(笑)をつけることにしました。

私が何にハマり、何があって、なぜ今こんな記事を書いているかに関してはもう散々前のブログで語っていたことなので割愛します。でも、なんとなく前のブログのエントリーを読み返しているうちに「こんなことあったなあ」「あんなことしてたわ」って思い出がよみがえってきて、なんとなく感傷に浸りたい気分だったの。

 

 最近バンギャだったころの癖が抜けてきたなあと感じることが多々あります。

財布に500円玉をためなくなった。やたら小さいショルダーバッグはすべて捨てた。昔より水分もとるようになったな。上手下手も一瞬で答えられなくなったし、多分もうヘドバンをしろと言われても昔のようにはうまくいかない。チェキホルダーは殆ど触ってないのでホコリがたまっていたし、曲を聴くときにベース音をだけを聞き取ろうと必死になることもなくなった。今聞いても、知らないライブハウスがいくつかある。もう、バンギャじゃないんだな~としみじみ思いました。

 

ジャニオタになってすぐの頃、自担の外部舞台が決まり、激戦のチケットと縁がなかった私は訳のわからないまま申し込み、無事ジャニオタとして劇場に通うようになるのですが…本当に畑が違うんだなって何度も困惑した記憶があります。

劇場やアリーナの中に軽食が売っているなんて考えたこともなかったし、物販では袋がないのでバンギャで癖になった「箱では小さなカバン」ルールでは持ち帰るのに苦労することを知りました。並ぶのにかなり時間を要することも。そりゃ、規模がすごいからわかってはいたんだけど、コンサートグッズを買うのに3時間なんてそれまで想像したこともない途方な時間でしかなかったのです。

前述の舞台の千秋楽のチケットを運よく一般販売で手に入れた私。友達がいないのになぜか3枚で取ってしまい、困り果てた挙句にTwitterを彷徨いチケットを探している中でなんとなくピンときた同担に声をかけ、「え?ほんとにそっちから声かけてきて定価で譲るんですか?念のためLINE教えてもらってもいいですか?」と野良猫ばりの警戒心を発揮させてしまいながら*2、初めてたった一人で大阪に遠征をし、今思えば「私めっちゃ行動力あるやん!!新卒なら履歴書にドヤ顔で書くわ!!」と思うぐらい私にとっては大冒険の始まりだった。

その時チケットを譲った方と、せっかく大阪に行くんだから!と同時期に開催していた関西ジュニアの松竹座公演(もう引くぐらい激戦)をこれまた定価で譲ってくれた方は、その後も私がジャニオタをやめるまで(まあ今も付き合いはあるんだが)それはそれは良くしてくれました。

好きになって初めての大阪城ホールのチケットが外れて落ち込んでいる私に、もっといい条件の交換があっただろうに「チケットあるから私と一緒に入ろうよ」って声をかけてくれたり、初めてのグッズの買い方がわからなくて、駅でおたくの多さに慌てふためいているところを見つけて自分の買い物は終わったのに最後までついてきてくれたり、どうしても癖で最低限の荷物しか持ってこない私に、グッズを買う列に並びながら「お茶もってるから、飲みたかったらいつでも言ってね!」って言ってくれたり。

 

私が足を伸ばしたのは大阪ばかりでしたが、東京でも大阪でも、それからたくさんの友達が出来ました。私がいけない公演でも「グッズ買ってきといたよ!」って渡してくれたり、日程が被ればマチソワの少ない時間でもお茶をしてくれたり、ちょっとTwitterがバズり始めてからは「ツイートが面白くて好きです」って言ってくれる人が増えたり。前の職場ではジャニオタとして仲良くなった先輩たちもいます。未だにご飯に行ったり遊びに行く優しい友人になりました。

バンギャの時はあまり友達を作りたくなくて、ほとんどリア友と閉鎖的交友関係で通っていました。そもそも箱も200人前後のとこばかりで、みんな顔見知りな雰囲気も苦手だっただけですが。何人か友達はできたけど、未だに交流があるのは1人だけですね。

私はあの時、助けてもらったたくさんのタイミングの中で、ちゃんとお礼を言えたでしょうか。みんなにたくさんたくさん助けてもらったのに一人戸惑ってばかりで、お礼もお座なりになっていたんじゃないかと今更ながら不安です。思い出せば思い出すほどに、泣きたくなるぐらい感謝の気持ちしかないのに。

ここでいうけど、みんな本当にありがとう。あなたたちが差し伸べてくれた優しい手を絶対に私は忘れません。私も、同じように手を差し伸べていけるおたくであり続けたいと思っています。沼は人が多いほうが潤うしな~~。

 

そんなことを考えながら、12月に入ってから本格的にケジメの準備を始めました。持っていたアイドル雑誌や写真、グッズの類を手放すことにしたのです。

 割と几帳面だなあ私…って思ったんですけど、全部解体して順番にファイリングしてあったので、まとめて友人に譲ることにしました。やはり整理しながら内容を確認してしまった為、たくさんの思い出がよみがえってきて泣いたり笑ったりで、かなり時間がかかり…最後の担当は入所当時の中学1年生から4年分の成長した写真があるのでさすがに手放すのが惜しく、まだどうしようか考えているところです。

円盤類は舞台なども作品として好きなので一応手元に残そうかなとは思っているのですがそれでもすごい量だなと思います。最初の熱量で集めに集めた過去作品のなかでかなり気に入っている作品もあるので、うーん、やはり捨てづらいんです。

 

最近こう、考え事をすることが多く、なんか漠然と思ったことなんですけど。

3次元を推すの、向いてないのかなって最初は思ったんですよ。長年バンギャをしておきながらこんなことを言うのもなんですが、バンギャとして最後のほうの記憶はめちゃくちゃ泣いて泣いてさよならしたことだったからもうバンギャにも戻ることは無いんだろうなと思うし、ジャニオタも結局運営にキレ散らかして「やってられっか!!!」って思って決別したわけだから、もうその、予定調和じゃないこと、生物として生きているが故の臨機応変さを求められるコンテンツというものが苦手なのか、もしくは年取って苦手になったのかなって。年々わがままにも口うるさくもなるし、「音響ちゃんと整えてから幕あけろよ」って今年3回キレたし(笑)、そういうのも要因でダメになったんじゃないのかなって。

もちろんそりゃ2次元も突き詰めりゃ声優さんとか原作者さんと書いて最終的には生物が生きている臨機応変はたどり着くんだけどさ…それ極論ね。

 

で、もう「来年からは3次元未満しか推しません」って知り合いに宣言したらめっちゃ笑われた。「2.5次元も入るもんね」って。入りますよ。めっちゃ昔は特撮の同人探すときだけ2.5次元って言ってたのに今や意味も変わって市民権を得ているからね。めっちゃ買ってた。当時の描いてもらったスケブも何故か雑誌に混ざって出てきた。ほらもう古の腐女子はすぐ要らんこと言う。

別に意志が固いわけじゃなく、もしかしたらこの先また何かのきっかけでそういう推しが出来ることがあるのかもしれないけど。一旦、2019年でこの気持ちはここに置き去りにしていきたいと思います。

 

これまでにたくさんの友人が出来たこと、感謝しかないです。そして新しい界隈(今)も、また少しずつ友人が増えていて、「ああ、だからおたくはやめられないんだ」って思うことも何度もあります。きっと本当に私は死ぬまでなにかのオタクであり続けると思うんだけど、いつかバンギャみたいに「私もうジャニオタじゃないんだ~」ってけらけら笑えるまでになりたいですね。2020年から先もずっと楽しいおたくでありますよう。いつかこの時のことを思い出して、いい思い出だったなって笑えるように。そして来年は2列目のチケットを紙切れにしませんように。(自戒)

 

それではみなさま、少し早いですが、よいお年を。

*1:サイゾーウーマンよ、私はまだ貴様を許してない。

*2:当時は高額転売とかそんなものあるなんて思ってもなかったんだよ…ドマイナーギャだから…

城崎温泉めっちゃいいぞって話

先日、城崎温泉に行ってきました。

温泉好きな母と私。関東から行くなら箱根や伊豆、鬼怒川などなどたくさんの温泉地があるというのに、選んだのは城崎温泉兵庫県日本海沿いにあります。

何故城崎温泉を選んだか。そこには母の強い希望がありました。

「20歳ぐらいの頃、大阪で働いていた時におばあちゃんを連れて行ったのよ。今度は娘と一緒に行きたいの。」

人並に反抗期もありましたが、今では家族大好きな私。そんなお願いをされてしまっては行かない訳にはいきません。

会社に夏休みという形で有給を申請して1週間休みを取り、仕事を終えて即東京駅へ向かって新幹線で大阪へ。叔父さん宅へ1泊してから翌日の朝2時間半の特急に乗って、念願の城崎温泉へ。東京から行こうと思うとクッソ遠い。

2泊3日の半分が雨でしたが、名物の外湯巡りも5つ回れたし旅館のお風呂も貸し切りかと思うぐらい広くて静かだし、カニのシーズンではなかったのもあってか人もすごく多いというわけではなく非常に穏やかで、町の人も優しく有意義な旅でした。

滞在中、もうほぼ40年前になる母の記憶を頼りに当時の宿を探しました。

「川沿いで、旅館の人に『雪が積もって大変じゃないですか?』って聞いたら『川に落としちゃうから大丈夫』って言われたの。」

城崎温泉、真ん中にデカい川があるのでどこの宿も殆ど川沿いっていうね。ヒント少なすぎんか。

最終的に源泉もある温泉寺の入り口付近まで行った際に「ここらへんだ~!」と言っていたのでたぶんあそこら辺のどこかです。うちの母親も本当に適当なので違うかもしれないけど、今度写真がないか探してみようという話になりました。

2泊3日のうち、2日目から叔父夫婦も合流したので帰りはとても賑やかで、特急電車の席を向かい合わせにしてお土産で買ったはずの日本酒を開けて宴会をして帰りました。まあ、すぐ寝たけど。笑

大阪駅に着いたのは18時頃。大量のお土産(誇大表現ではない、まじで大量のお土産)を抱えて降りた時、私たちの目の前を一匹のアオスジアゲハが飛んだのです。

アオスジアゲハ自体は地元に大量にいるので珍しくなかったのですが、大阪駅のホームで、私たちの周りを飛んで去っていくアオスジアゲハが珍しく、

「おお!?明日宝くじ買ったら当たるのでは!?」

という非常に邪な考えで笑っていたんですけども(実際ロト7を1個だけ買ってみたが外れました)、後日母と電話をしていた時に、

「あれ、おばあちゃんだったかもねえ」

というので、なんだかそうとしか思えなくなってしまいまして、胸がぐっと熱くというかなんというか、不思議な思いでした。宝くじ買う話してごめん。笑

正直言うと、こういうオカルトな話ってめちゃくちゃ信用したいのに、如何せん自らの目で見てないので完全に信用ができないんですよ。偶然って言われてしまえばそれまでで、幽霊の存在というものは科学的には証明できない*1し、死人に口なしで死んでから生き返る人はいないし、私は前世の記憶を持っていないし、だから本当はめちゃくちゃ信じたいのに今ひとつ信じきれないというかそういう想いではあるんですけども、でもなんかこれに関しては信じてもいいかなって。信じさせてもらえないかなって。ちゃんと3人で温泉楽しめたのかなって。

母が、

「今はまだわからないだろうけど、これが一番幸せな時間よ。おばあちゃんもそう思ってたんだろうと思うわ。」

って言った後に

「欲を言えばまた孫連れてきたいけどね!」

って言いました。この人は本当に結婚から世界一遠い女にハードルが高いことを言う。でもまあいつか私もそんな日が来ることを願いたい。またそこでアオスジアゲハが飛んでくれたら、今度こそお礼を言いたいと思います。

 

何が言いたいかっていうと、城崎温泉最高だぞ。遠いけど最高。また行きたい。水族館もよかった。竜宮城も見た。よかった。行けるなら1か月ぐらい居たかった。ほんといいぞ。某特急の会報にも載ったと聞いたので今度はヲタクとも行きたい。最高。

 

なんとなく書き残したかった話でした(供養)。

*1:証明できないのは存在であって心霊現象は別。物理現象が起きてしまえばそれは科学的に証明できるからって偉い人が言ってた。